教えて直樹せんせい 育児情報誌ママパパ

気づいていますか?自分の認知の歪み(2024年5月・6月号掲載)

子どもは進級や入学・入園、ママやパパも異動や職場復帰などなど「新しい環境でがんばっています」という読者の皆さんからのおたよりがママパパ編集部に寄せられます。そこで、やっぱり難しいのが人間関係のようです。職場の人間関係はもちろん、ママ友との関係、家族関係など悩みは尽きませんね。そこで、今回は、人間関係を中心に認知行動療法を実践されている認定専門公認心理師・臨床心理士の吉田直樹先生に、皆さんの質問に答えてもらいました。参考にしてください。

職場に新しい人が入ってきたり、子どもの関係で新しいママと接したりするとすごく緊張して疲れてしまいます。疲れが蓄積してくると「私のあの発言よかったかな?」「相手に嫌な思いをさせてないかな?」などと考えてしまいます。大丈夫でしょうか?

私たちは、自分の周りの状況を継続的にとらえて判断しています。新しい人に会ったり、初めての状況で、心配や緊張を感じることは、正常な心身の反応です。しかし、強いストレスを受けたり、心のエネルギーが低下してくると、私たちの判断に歪みが生じてきます。これを、臨床心理学では「認知の歪み」と言います。「私のあの発言・・・」という自分自身の言動や相手の反応が気になっているのは最初の兆候かもしれません。ただ、自分の認知の歪みに気づいておられるので、エスカレートしなければ、人間関係が構築されるとともにしだいに落ち着いてくるでしょう。

子どもが入学したのですが、「友達ができるかな」「学校でちゃんとやっているかな?」など私は心配で夜も眠れないくらいです。しかし、夫は「大丈夫だろう」「心配のし過ぎだよ」と私とは正反対なのでイライラして、最近は気になることも言いたくありません。どうしたらいいのでしょう?

子どもの入学は、子どもにとっても親にとっても大きな出来事ですね。臨床心理学では「成熟的危機」として定義されていて、乳幼児期から老年期までの発達に伴う危機の一つが「入学」ということになります。したがって、子どもの学校生活が心配になることは当然のことでしょう。しかし、あまりに心配が大きくなりストレスを抱えてしまうと認知の歪みが生じてきます。楽観的な夫に対して「私のことをわかってくれない」「夫に言っても無駄だ」などとマイナスの思考が出てきているのかもしれません。また、夫婦を、夫と妻で一人の人間のように考えると、妻が心配して悲観的になっているので、バランスを取るために、夫が楽観的にふるまっているのかもしれません。夫婦の関係性が強くなると、片方がマイナスになると、無意識にもう片方がプラスになるということがたまに起こります。子どものことを心配したり大切に思っているという根幹の部分は、夫婦で共通していると思いますので、そこからスタートしてみるといいでしょう。子どもが学校で元気に生活している様子をみたり、担任の先生から聞いたりするのもお勧めです。ちょっと安心感が生まれ、ご自身の不安と上手に付き合う方法や子どもとの距離感もつかめてくるでしょう。

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