45才になったばかりなのですが、汗をかきやすくなったり、イライラすることが増えてきています。最近、疲れやすいのでプチ更年期なのでは?と悩んでいます。
更年期の症状はさまざまですが、症状が現れても軽い症状ですむ人もいれば、重い症状に長期間苦しむ人もいます。日本人の更年期女性の場合は、肩こりは約50%、疲れやすさは約40%、のぼせ、発汗といった更年期特有の症状も25%以上の女性にみられます。
症状の程度により、
対応方法が異なるので注意が必要です
- 更年期症状はあるが上手に過ごしていて、今までの生活を続けて大丈夫なレベル
- 食事や運動などに注意をはらい、無理のない生活を送り、更年期症状の予防が必要なレベル
- 更年期を専門とする医療機関や相談機関を受診して適切な治療やカウンセリングが必要なレベルなどがあります。
一般的に、プチ更年期というと、
更年期症状の予防が必要な状態が
考えられます
バランスの良い食事をこころがけ、適度な運動を行い、自分のライフスタイルを見直して無理しないようにすることが大切です。
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教えて直樹せんせ
公認心理師・臨床心理士の吉田直樹先生
43歳を過ぎて肩こりや顔や身体がほてるなど身体の症状が始まり、47歳になりちょっとしたことでイライラしたり、不安を感じることが多くなってきました。更年期症状を改善する方法はあるのでしょうか?
一般的に、更年期症状の改善には,薬物療法と非薬物療法があります。薬物療法としては,ホルモン補充療法(HRT)を中心に、向精神薬や漢方薬による治療もあります。 非薬物療法としては、心理カウンセリングが、更年期の症状の軽減に効果があることが実証されています。これは、更年期の心理・社会的な変化の経験が、更年期障害の大きな要因だからです。例えば、心理的には健康の不安を抱えていたり、老いへの意識が芽生えたり、親しい人が病気になったり亡くなることもあるでしょう。社会的には、自分自身やパートナーの昇進や定年退職を経験したり、子どもの進学や就職、親の介護などの問題に直面することになります。これらの様々なストレスに上手に対処していくために心理カウンセリングが有効なのです。日常生活に支障があるかどうかが一つの判断基準になりますが、あまりがまんしすぎず早期に相談されることをお勧めします。