最近、読者のママやパパから「自己肯定感」という心理学の専門用語をたびたび耳にするようになりました。どうも日本人の子どもは、「自己肯定感」というものが低いらしく、園や学校でも子どもたちの「自己肯定感」を高めるために色々な取り組みがされています。そこで、自己肯定感を高める認知行動療法を専門としている,公認心理師・臨床心理士の吉田直樹先生に聞いてみました。今回は、読者の皆さんから寄せられた、自己肯定感の基本的な質問に答えてもらいましたので参考にしてください。
ママやパパの子どもについての心理相談をしていると、どの親御さんからも「もう少し自信を持って行動してほしい」「もっとポジティブに考えてほしい」という気持ちが伝わってきます。そして、親が願っている子どもの自信やポジティブな考えに密接に関係しているのが「自己肯定感」なのです。
学校で担任の先生から「自己肯定感が低いですもんね」と言われました。「自己肯定感」とは何ですか?
「自分には価値がある」「自分は愛されている」など自分の価値や存在を前向きに受け止める気持ちやとらえ方のことを心理学では「自己肯定感」と呼んでいます。
日本の子どもは先進諸国の子どもに比べて「自己肯定感」が低いというのは本当ですか?
「自分自身に満足している者」の割合は、諸外国では7割を超えているにも関わらず、日本の若者は45.8%と5割弱に留まっています。また、「自分には長所があると思っている者」の割合も68.9%と7割弱で、いずれも諸外国と比べて日本が最も低くなっています。
「自己肯定感」の高い子どもの特徴は?
自分を尊重して、周囲からも大切にされていると捉えているので、目的に向かってポジティブにチャレンジします。たとえ失敗したり壁にぶつかっても立ち向かっていくことができるのが特徴です。また、積極的に人とコミュニケーションをとって、周囲と良好な人間関係を築いていく傾向もあります。
「自己肯定感」の低い子どもの特徴は?
すべてにおいて自分をネガティブに捉える傾向にあるのが特徴です。失敗した体験を強く意識して自分を責めるので、たとえ成功しても自信につながりません。自分の感情のコントロールが難しく、人への信頼感が不足しているため、協調性に欠け、物事に継続的に取り組むことができません。
「自信があれば、もっと伸びるのにもったいない」と先生から言われました。「ほめる」ことが大切なのは頭ではわかっているのですが、いざ子どもを目の前にすると上手にできません。
子どもを「ほめる」ことは親にとってなかなか難しい課題ですね。しかし、子どもの「自己肯定感」を高めるには「ほめる」ことが重要になります。子どものこころには、ほめられると、安心感が生まれます。そして、すべてのことをプラス思考で捉えるようになります。また、ほめてくれた人への信頼感はもちろん、他の人にもオープンな気持ちで接することができるようになり、ポジティブに行動したり、チャレンジしようと思うようになるのです。
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