
「暑い」「熱い」夏休みが終わりましたね。きょうだい喧嘩や夏休みの宿題などストレスで熱くなってしまい、やや反省気味のママ。子どもと一緒に過ごす時間が増えて「うちの子大丈夫かな?」とちょっと不安なパパ。この時期、編集部に寄せられる悩みの中で、目立つのがゲームやネットについての悩みです。そこで、今回は、様々な依存症のカウンセリングを専門としている認定専門公認心理師・臨床心理士の吉田直樹先生に聞いてみました。皆さん参考にしてくださいね。

世界保健機関(WHO)は、「ICD-11」において、「Gaming disorder(ゲーム障害)」を新たに分類項目として明記しました。ゲーム依存症は、小・中・高、大学生にもっとも多く認められ、その数は増加の一途で、家庭や医療など包括的な対策が必要になっています。第一回目は、ゲームの依存症の基本的な質問に答えていきます。
小学生の長男は暇さえあればゲームをしています。ゲーム依存かな?と思ったりするのですが、これは病気なのでしょうか?
ゲームをプレイして、ワクワク、ドキドキするのが悪いとか病気というわけではありません。ただ、ゲームの依存症になると、そこには脳内の機能変化が関係していることが問題となります。具体的には、ゲームを繰り返して行うと、子どもの脳は絶えず刺激されます。しかし、しだいにゲームの刺激に慣れが生じるので、この反応は下がっていきます。もし、子どもがゲームに依存していると、この反応の低下を補うために、ゲームにドンドン拍車がかかります。また、自分の行動をコントロールするような脳の働きも低下していると、ブレーキが利かなくなり、どんなことをしてでもゲームをするようになるのです。このようにゲームの依存症は、単なるゲームのし過ぎではなく、脳の働きに変化を伴う依存という病気です。
中学生の次女ですが、オンラインでいろいろな人とゲームをしています。テスト前でも、関係なくゲームをして勉強しないので困っています。ゲームの依存症なのでしょうか?
自分の子どもがゲームの依存症なのかどうか?保護者として心配ですね。まず、「ゲームの依存症なのか?」それとも「ゲームの過剰使用なのか?」2つに分けて考えましょう。「ゲームの過剰使用」と「ゲームによる明らかな問題」との両方がある場合、「ゲームの依存症」が疑われます。一方、ゲームの時間は長いが、それによる明確な問題が起きていない場合には、「ゲームの過剰使用」ということになるのです。したがって、このお子さんの場合は、ゲームをして勉強しないことを保護者が心配しているくらいであれば「ゲームの過剰使用」、ゲームで成績が低下していれば「ゲームの依存症」となるのです。
小学校低学年の次男のことですが、今まで、ミニカーに夢中になったり、ブロックに没頭したり、何かにはまる性格のようです。今はまだ、ゲームはボチボチなのですが、今後、依存するのではないか心配です。親が気づくポイントなどがあるのでしょうか?
小学生の低学年のような年少者のほうが、依存の進行が早い傾向があります。子ども自身は予防ができないので、保護者の気づきが大切になります。早期のゲーム依存の症状は以下の通りです。必要な場合は、早期に依存を専門とする専門機関に相談することをお勧めします。
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