発達障害は脳のタイプという話を聞いたのですが本当でしょうか?
本当です。「右利き」「左利き」と同じように、発達障害は、生まれつきみられる脳の働き方の違いなので脳のタイプと考えてください。しかし、その影響により、子どもが生きづらさを感じたり、ママやパパが悩みを抱えることも現実なので、適切な対応が必要になります。
周りが発達障害を理解することで、改善がみられるのでしょうか?
たとえ発達障害があっても、家族など周囲の人が特性を理解して、それに応じた園や学校での日常生活の過ごし方を工夫することで、問題を減らすことができます。また、本来、その子どもが持っている力を活かすことにもつながります。
いくつかの発達障害を併せ持っていることもあると聞いたのですが・・・
発達障害には、自閉スペクトラム症や注意欠如・多動症(ADHD)、学習障害(LD)、チック症、吃音などが含まれます。生まれつきの特性なのですが、いくつかの発達障害が重なっていたり、同じ障害名でも特性の現れ方が違うこともあります。
チック症とは何ですか?
無意識に起こる身体の動きや発声がチックです。まばたきや咳払いなどの運動チックや音声チックが一時的に見られることは、ほとんどの子どもにあることです。対応ですが、直接、子どもに指摘したり注意すると悪化することもあるので、まず経過を観察しましょう。そして、長く続いたり日常生活に問題があれば専門機関で相談することをお勧めします。
発達障害の可能性があるのですが、早く相談した方がいいのでしょうか?
一般的に発達障害は、早期の発見と相談が重要だと言われています。理由は、発達障害もしくはその傾向がある子どもの場合、友達など周囲との人間関係づくりが難しく、宿題などの課題を乗り越えても「できた」という感覚を感じにくいからです。そして、園や学校、家庭で、ほめられるより叱られる経験が多く積み重なると、自信を喪失して自己肯定感を持てない子どもになってしまうのです。
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教えて直樹せんせ
公認心理師・臨床心理士の吉田直樹先生